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神奈川新聞1990年9月13日
学校生徒会が教育里親に
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----- 以下掲載記事全文
≪ひびき欄:生徒会が教育里親≫
「自分でもお金がなくて困っているのに、どうしてスリランカなの?」
大和市の高校生中村絵美さんは、友だちこんな質問を受ける。
スリランカの教絵美さんは、会社員の父と毎月千円づつ出し合い、
教育里子の奨学金にする。高校入学字に始め二年目だ。
昨年夏、里子のナヤナ(13)に会いに行った。
旧首都コロンボの郊外に母親と住んでいた。
屋根は椰子の葉の質素な家、大半が貧しく、
中学を中退して働いている子どもが多い。
ナヤナちゃんは医者になりたいと言う。
絵美さんの善意で通学できた。
「母親がひざまずいて拝んで感謝してくれました」とのこと。
帰国すると、奨学金以外にも何かしたくなったと絵美さん。
日本の昔話を紙芝居にしてみようと思った。
今年の春、「かさ地蔵」が完成して現地に送っ他ところ好評で、
自作に挑戦。「わらしべ長者」はこの夏、
日本に詳しいスマンガラ師の解説で各学校を純化してもらった。
《中略》
絵美さんの高校の生徒会の役員仲間も
「私たちも教育里親に」と、9月に入り募金箱を手にクラスを廻り始めた。
文化祭でPTAにも呼びかける。
在日のスリランカ人高校講師が母国の実情を講演し、
絵美さんの紙芝居の反響も映写する。(後略)